ねずみのでんしゃ 作/山下明生 絵/いわむらかずお 1982年発行
ねずみの7つ子達は、いよいよこの春「ちゅうがっこう」に入園です。
ねずみのお母さんは、7匹分の帽子やかばんを揃え、入園の準備に大忙し。
7匹も一度に入園するのですから、お母さんはてんてこ舞い。
「しらいないこがいるからいきたくない」
「あさねむいからいきたくない」
お母さんの気持ちも知らず、子供達はイヤイヤパワー全開です。
どうやってこの子達をちゅうがっこうまで連れて行こう?
お母さんは悩みに悩んで、いい方法を思いついたのです。
この14ひきのねずみシリーズは、他にもたくさんありますね。
絵が優しくて、季節感いっぱいのストーリーが、娘達も私も大好きです。
実は、お母さんねずみがあみだした方法は、我が家の娘達の登園時に実践済み。
保育園の駐車場から、園庭を通って玄関に入るのですが、これが2人とも真っすぐ歩いてくれません。
保育園には行く気満々なのだけど、途中、砂場、遊具、水たまりや落ち葉、石ころに至るまで誘惑はいっぱい。
ひとつひとつ付き合ってあげるのがいいこととは分かっているけど、毎日そうもいきません。
でもねずみのお母さんの方法は効果抜群。
特に兄弟姉妹での登園にはもってこいです。
詳しくは、絵本をご覧あれ。
ママと離れて幼稚園に行くのは、子供は不安がいっぱい。
「みんなと仲良くできるのか」「ちゃんと先生の話をきけるのか」
実はママだって不安でいっぱい。
入園を迎える親子の緊張感を、少しだけ和ませてくれる1冊です。