「むしプロ」 作/山本 孝 教育画劇 2006年発行
タイトルだけ見ると「これ何のこと?」って感じですね。
虫のプロフェッショナル?いえいえ「虫のプロレス」なのです。
リングは真夏のオオクヌギの木。
大好物の甘い木の汁をめぐって、カブトvsクワガタの戦いが始まるのです。
昆虫好き男子にはたまらない各種カブト&クワガタが繰り広げる5ラウンドマッチ。
謎の覆面レスラーまで登場し、本文はプロレス実況そのもの。
息子が保育園の頃、ちょうど「ムシキング」というアニメが流行っていて、カブト虫やらクワガタ虫にハマっていた頃購入した絵本です。
タイトルと劇画調な絵に惹かれ手に取りましたが、中身を見て親の私がまず大ウケ。
「おお〜っと!!なんということでしょう!!!」
読み聞かせは、実況古館伊知郎の気分。
実際カブト虫やクワガタ虫を飼育していると、餌やメスをめぐったバトルは虫かごの中でも起こります。
そんなシーンを目にしている男子にはたまらない。
でも最近気がつきました。
今の子供達はプロレスってよく知らないのかも。
ゴールデンタイムにプロレスなんて昔の話、古館さんも「報道ステーション」の真面目なキャスターだし。
でも戦いに挑む熱い男心は、プロレス世代でなくても通じるはず。
ちなみに夕べ娘達に読んでみたところ、反応はイマイチ。
万人ウケはしないけど、今年の夏、本棚にいかがですか?
(カブト虫は卒業した息子ですが、最近深夜のプロレスを録画して見るように。昆虫マニアからプロレスマニアに進化しております。)