「赤ちゃんのためのことばの絵本」「赤ちゃんのための色のえほん」 桑原伸之 作 あすなろ書房
絵本のタイトルにある通り、赤ちゃんへ初めての読み聞かせにぴったりな絵本です。
2冊とも使われている色は、ほとんど赤、青、黄、緑、白、黒のみ。
小さな子でも目を引く色調とデザイン。
絵本を開くと左側のページに文章があり、右側のページ全面に絵が描かれています。
ページをめくるごとに、リンゴが少しずつ動いたり、傘から風船が出てきたりする中で、赤ちゃんが大好きな擬音が繰り返されます。
我が家の娘達のファーストブックとして購入した2冊です。
昼夜問わず1人に母乳をあげながら、もう1人にミルクを飲ませ、愚図れば同時におんぶと抱っこ。
無言で機械的にお世話をしているようで、自己嫌悪に陥る日々。
2人をラックに座らせて、読んで聞かせたあの日が懐かしい。
この2冊を読む時間だけは、ゆっくりと娘達と向き合おうと自分を納得させたものでした。
1ページに「ころころ」しか書かれてなくても、娘達の視線が途切れるまでページはなるべくめくらない。
ゆったり、ゆったり、のんびり、のんびり。
そんな娘達も早いもので年長さん。
もう読んであげることはなくなってしまったけど、思い出いっぱいの2冊です。